最近インド文化にはまり気味、伊達に人口多いわけではない。とくに文化的な側面で人の真理をついた文献がたくさんある。その一つを紹介。
カウティリア 実利論
古代インドの名宰相カウティリアの作と言われる、アルタの立場 からゆるぎない権力の確保のために王がとるべき行動を記したもの。
いくら知性を持ったとしても動物的な人間の本質は変わらないとすれば、
古代から伝えられる帝王論も現代においても意味を成す。
インド哲学では人生の3大目的は
・ダルマ(法)・・・法則、真理のようなもの、宗教的意味も
・アルタ(実利)・・・名誉、富、権力、およびそれを増大させる
・カーマ(性愛)・・・愛情、有名な「カーマ・スートラ」は性行為の指南書
権力がなければ、人の社会は弱肉強食になってしまう。権力が正しく行使されば弱者も輝くことができる。この文面、心に刺さりました。
書籍はこちら。あまり日本では広まってないみたい。若干古め。
実利論 上―古代インドの帝王学 (岩波文庫 青 263-1)
- 作者: カウティリヤ,上村勝彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1984/09/17
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実利論 下―古代インドの帝王学 (岩波文庫 青 263-2)
- 作者: カウティリヤ,上村勝彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1984/11/16
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ちなみに政治学で有名なマックス・ウェーバーいわく
ここに書かれていることは時代背景は異なるが、
今、住んで、働いている社会の視点
に置き換えて考えてみると面白い。
明日打つ手が見えてくる!