sibasenn’s diary

日々の思いや、経験したこと記録

サピエンス全史(上)(下)

 旅行中の移動時間に読んだ本の紹介。

 

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

 
サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福

 

 

 全史と呼ばれるだけあって、文化人類学脳科学、進化論、遺伝子論、経済学、心理学、宗教学、哲学と様々な視点から人類の歴史を紐解いている。

 

人がここまで進化した理由を複数の革命があったと説明

「認知革命」「農業革命」「通貨の発明」「無知の知」などが代表、これらを踏まえ今後人類はどこに向かっているかについて言及している。

 

「認知革命」

 現在地球上で最も繁栄しているといっていい人類がなぜ、こうも発展したかを一言で「認知革命」による「虚構」が可能にしたと説明。

 虚構の代表は言語。現在の発展のベースとなるホモサピエンスは太古の昔より、物語を語り文字を発明することで人に依存しない知識を作り出してきた。この「虚構」により他人を同じ方向に協力させることが可能になり、世界を征服したと。

 これにより他のの動物が長い時間をかけ遺伝子の突然変異でしか変化に対応できないが、人は言語を作ることで過去の知識を伝達し変化に対応してきた。これは、人類が生物の進化スピードである「遺伝子の突然変異」を待たずして、進化が可能になったと表現している。

 

「農業革命」

 人はもともとは、狩猟民族であり生物学的にも定住して農作業を行うようにはできていない。これを、過酷な生活を人類に強いた史上最大の詐欺だと書く。

 人類は小麦によって家畜になった「家にとどまることを強制された」と書く。人は農耕をおこなうことで指数関数的に人類の数を増やすことが可能になったが、その代償としてここの人類へは過酷な生活を強制した。

 一度農耕に手をだして、小さな成功をおさめた人類は、数を増やすことでまた農耕に力を入れるようになる。いちどこの道に踏み込んでしまうと、同じ食料を狩猟から取ることができなくなり、さらに農耕に力を入れるしかない。

 まさに、詐欺師がやるように人類は最初小さく成功してしまったせいで、もう後戻りできなくなったのだ。

 

「貨幣の発明」

 通貨の発明により、人類は物々交換の限界を超えた。これはただの金属の塊にすぎない貨幣に価値を持たせたことだと。

 貨幣にはもともと2つのことが記されていた。

1つは、そこに含まれる貴金属の量

2つ目は、それが誰が発行し保証しているかの権威

 これらのことにより、通貨の偽造は君主の署名を偽造することに等しく通常は死刑となっていた。このことにより、王の権威を信じる限りは通貨のもつ価値を信じることにつながっていった。

 これにより、昔は現物支給であった給料も貨幣の支給となり、今では電子上の数字に置き換わっていった。ここで面白いのが、宗教的信仰は同意できないキリスト教も、イスラム教も貨幣に対する信頼は同意できるということ。宗教は特定のもの信じるように求めるが、貨幣は他の人が特定のものを信じていることを信じるように求める。

 この貨幣の発明により、

1.価値の転換・保存が可能になった

2.貨幣を媒介としてどんな事業においても人が協力できるようになった

 この発明は、人類を大きく発展させたが、代わりに人類のコミュニティを破壊してきた。

 

無知の知

 中世までの人類は、神が全てを知っていることとなっていたが、近代科学は私たちは全てを知らないという前提に立つことを学んだ。そして今までの知識も新しい知識を学ぶことで間違えがあることがあるということも受け入れている。

 

 

 

 内容盛りだくさんで、書ききれないが一貫して書いているのが全て「虚構」を作り上げることにより他の人類を同じ方向に向かわせてきたことが記されている。

 

 最後は、AIと人類の機械化の話に触れられているが、これはもう人間の定義自体にかかわる領域に人類が足を踏み入れたことに言及している。

 

 ここまで、読んできて人類がどこに向かうか考えているとふとアニメの世界がよぎる

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  現在ではAmazonが脳にチップを埋め込む研究してたり、現在感覚を伝える義肢が開発されていたりと、漫画の内容が少し現実味を帯びてきそう。

 

 

 

 

 

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